TORUS

写真と言葉たち

ヘッドライトに照らされて出きた影

雨の日の夕方駅前の交差点を眺めていたら、
横断歩道を通る人がヘッドライトの光を受けて
とても巨大な影を作っているのに気が付きました。


全体の大きさはとてつもなく大きく
なっているであろう影は、
人が歩くのと一緒に、
自転車が進むのと一緒に
動いていきます。

どうせなら出来た影の形も人の形になれば
どこかの写真と同じになるのでしょうが、
多分ヘッドライトはほぼ水平に照らしているので、
残念ながらできる影の大きさは、とてつもなく巨大、
或いは無限大の大きさになっているかもしれません。

ちょうど良い時間と、天気の時に、交差点を見通せるのに丁度よい場所からだったので、
こんな影を見る事が出来ました。

雨上がりの交差点にて

雨上がりの交差点を眺めていたら、
一人の少年が、私の目の前にやってきて、
停めていた自分の自転車に乗るためなのでしょうか、
テキパキと何やら作業をやり始めました。


どうやら傘をしまって、自転車に乗る準備を
始めたようです。

おそらく全ての作業は一つのルーチンになっていて、
何度も同じことをしているのでしょう、
どの動きも非常にスムースでした。


なぜ彼がその様な事をしているのかは全く分かりませんが、
彼は自分でやるべき事を自分でしっかりとやり遂げる事に、
真っすぐに向かって突き進んでいる事は良くわかりました。


間もなく、見ていた私には全く気に留めるでもなく、
彼は私の横をすり抜けてペダルを漕いで去っていきました。

お、ひ、と、り、さ、ま

枯れ枝の先に止まって、
ユックリと辺りを見渡している彼は
一体何を考えているのだろう?


片隅のベンチに座って、
ただただひたすらスマホしている彼女は
一体何をチェックしているのだろう?


確かに、お一人様は誰にも気兼ねする事なんてないよね。
確かに、お一人様ならば、泣いても笑っても怒っても
他人に迷惑をかける事なんてまずは無いのだろうね。
とにもかくにも、お一人様は気楽だよね。


でも、彼らは今日だけ
たまたまお一人様なのだろうか?
それとも、
もともとお一人様なのだろうか?
少し気になる、


恵比寿ガーデンプレイスの1コマ2コマ。

この日の展望台から見た新宿副都心


ガーデンプレイスで偶然にも連続におひとり様をスナップしました。
最初は枯れ枝の先に止まっていたカラス君、辺りを見回していました。
そのまま先へ行くと広場の片隅にベンチが並んでいて、そこで一人スマホをしている方を後ろからサッと撮ってみました。


まあ、許せる範囲の盗撮だとは思うのですが?これ以上個人情報が分かる様な事は絶対注意しなければいけません。でも、後ろ姿だけでも結構どんな方なのかはいろいろ妄想出来ちゃいますねえ。


取り敢えず、写真の方向は間違いないように?注意しています。

日本の風景らしくない、でもやはりこれは日本の風景

六本木ヒルズで撮った一枚だけれど、なんでこんなものを撮ったのか?と若干後悔している自分がいました。


おしゃれなカフェの前で何やら語り合う若者の様子が絵になるかも?という気がしてシャッターを切ったのだけれど、その後なんだか気持ちががスッキリしないのです。


というのは、どうもモデルは日本人ではなさそうだし、お店はクレープで日本風ではないし、とても日本の文化の良さを撮ったわけではない気がしたからです。


でもよくよく見ると必ずしもそうとは限らないかも知れないという気もしてきました。
彼らは何をしているのかをよく見てみます。


そう、一見して何を食べようか考えている風に見えるけれど、でもたぶん違うと思います。女性は片足を台にかけてるし、男性もメニューを見てはいるが、あまりにのんびりとジックリとメニューを順番に見ている風で、とても何を食べようか選んでいる風にはみえなさそうです。


私もしばらく後ろで様子を見ていましたが、ズーっとこのままの態勢のままだったし、
そして、もしかして彼らはメニューの中の日本語の文字を見ていたのではないかな?と思い至ったのです。


そうするとこの図はそんな風に見える気がしませんか?。
「この店はクレーブの店だから、この文字がcrepeって書いてあるんだろうね?」「これはイチゴのクレープだから、この文字は Strawberry っていう意味よね?」っという風な会話が聞こえてきそうな図ではないでしょうか?


そう、この図は外国の人が、日本語の国へ来て、日本語の文化と戯れて楽しんでいる図なのですよ。


そう、とうとう東京もたくさんの西洋風な文化に満ち溢れて、日本風の良さは減ってきたし、これからもそれは続くのでしょう。では、日本文化は衰退の方向しかないのでしょうか?


いや、それは、ち、が、い、ま、す!


日本を日本らしくしているのはこの図の中にも実は表現されていたものでもある、「日本語」なのですよ。


日本人とはなにか?という問いの答えとして、「日本語をネイティブに話せる人が日本人である」としても良いと思うのです。


そんなわけで、この素晴らしい国の言葉、日本語と戯れる外人の若者たちのこの図、実は日本の風景らしくない、でもやはりこれは現在の日本の風景、或いはこれからますます多くなるであろう未来の日本の風景の、演技ではない生々しい現実の図でもあったのでした。


(注意!これは筆者の誇大妄想の恐れがあります。)

空飛ぶ海賊船

ソニー、セガ、ウィンボンド、三菱、サンヨー、エプソン、日立、などなど、オールジャパンの最先端チップ達で完全装備された海賊船が、夕日を浴びながら今まさに六本木ヒルズの展望室のショーウィンドーの中から、大空へ向かって飛び立った。


さあ、出発だ!
面舵いっぱーい!
今正に夕日が沈み、
我々は怒りを放ち、
明日へ向かって突き進む時だ。


我々を止めるものはもはや誰もいない。
完全無欠のこの船体を止める事をできるものは
もはや誰もいるはずはない!


歴史を作ろう!
新しい歴史を作るんだ。
新しい歴史を誰もが待っている。


さあ、出発だ!
いざ、出発だ!


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これを撮ったマイクロフォーサーズカメラLUMIX GX7も、なかなか凄いです。撮った時は分からなかったのですが、後で見てみたら、船体の周りにあるのはICチップで、精彩にその文字が写っていました。


まあ、そんな感じのこの被写体の作品なのですが、なぜこういう作品を作ったのかは不明ですが、ある意味現代の世相を反映した作品なのでしょうね。まあ、海賊の心意気で会社を繁栄させましょう、という明るい希望を表してはいるのでしょうが、さてさて、現実はどうなのでしょう?


第一、日本の文化に、海賊は良いものだという感覚は無いんじゃないかな?この作者は日本人なのかな?と先ず疑問が起きました。


そりゃ確かに昔の日本ならそれらしき事をやったか?と問われれば、ちょっと返答に困りますが、では現在そのような行為をアジアでやっているのは誰でしょう?


ほらほら、その六本木ヒルズの展望台から外を見たらなんとこれですよ。

梅雨の合間の空の新宿副都心の上を飛ぶジェット旅客機1



梅雨の合間の空の新宿副都心の上を飛ぶジェット旅客機2


梅雨の合間の空の新宿副都心の上を飛ぶジェット旅客機3



六本木ヒルズのすぐ近くを飛ぶ、すでに着陸タイアを出しているジェット旅客機



梅雨の合間の空の東京の上を飛ぶジェット旅客機


現実の日本の首都東京の真上を飛んでいるのは、日本製の海賊船ではなく、外国製のジェット旅客機でした。


外国製のものばかりがどんどん日本の中に浸透してくる、
この流れは止まらないのでしょうか?
止まらないでしょうね。
多分もっともっと進むでしょう。


IC技術も深田さんによると実は色々あるらしいし、
でも、何らかの方向修正は絶対必要だと思いますし、
そういう兆しはなんとなくありそうです、かな?
その一端が、先にあげたUFOだと良いのですが。


取り敢えず、日本も海賊魂をかつては持っていたことを思い出して、新しい違う形で実現する事を模索して欲しいなあ。それには、ンンン、どうすれば_、、?まあ、まずは現実を認識しましょうか?