Storytelling

写真と言葉たち

クチナシの街路樹の道で発生した100円玉落下事件現場

とても良い香りのクチナシの木が元気に伸び放題で、枝が絡んで凄いバブル状況です。


枝模様を拡大してみるとなんだか立体感がありますねえ。

と、この辺まで来たら、私の少し前を歩いていた黒い服の女性が道に落ちていた100円玉をかがんで拾って「一寸待ってえ、貴方ー、これ貴方のでしょう?落とし物ですよー」と叫んできました。どうも、私のずっと前を歩いていた赤いズボンの男性を呼んでいるようでした。ところが、とても大きな声を出しているのに男性はスタスタと歩き続けています。


そこで私が前を歩いている男性の肩をたたき、「何か落としましたよ。後ろで誰かがあなたを呼んでますよ。」と、教えてあげたら、黒い服の女性は拾った100円玉を渡そうとしていました。


私はすぐに問題は収まったと思い先に行ったのですが、なんだか大きな声で話が続き変だな?と思って振り返ったら、どうも、赤いズボンの男性は100円玉を落とした事にすぐに理解できない様でした。その後もズット会話は続いています。


実はどうも男性は耳が遠い方だったのですね。だから、自分が何もしていないのに、知らない人から100円玉を貰うわけにはいかない、と思ったらしくなかなか受け取らなかったようです。そうですよね、女性は説明したのでしょうがなかなか話が通じなかったのですね。

そうこうして、これほど私が先に行った間ずっと話し合った挙句、ようやく男性は自分が落とした事を認めた様でした。いやあ、なんだかそれぞれの人の温かい心を見たようで記念に「はい、じゃあ渡しますよ。」と言いながら男性に100円玉を渡す一瞬をワンショット撮ってみました。

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