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写真と言葉たち

目黒駅前西口交差点で、出発地点に付き青信号を待つ歩行者たち

ストリートスナップというものは何なのかをいろいろ試行錯誤しているのですが、やはり交差点、横断歩道というのは誰もが撮っている素材なので試しに何枚かとった内の一枚がこれなのですが、さて、何かストーリーがありそうな雰囲気があるのは何なのだろうか?と考えてみました。


よく見ると、手前にいる3人のうちの一人が左の方へ歩いているのに気が付きます。そして、反対側を見ると既に何人かの人々がある程度の程よい間隔でならんでいて、青信号を待っています。

成程、手前で左の様へ歩いている人は、どうも、自分が横断歩道を渡り始めるスタート地点を確保するために歩いているのだな、と分かります。

さてさて、自分に当てはめると私も実はいつも通る横断歩道で青信号を待つ場所はほぼ同じ所を確保しているのだなと気が付きます。

とすると、もし先ず右の男性が、横断歩道にはまだ誰も待つ人が居ないので、いつもの自分のスタート地点を確保したのだとしたら、次の女性は、駅から一番近い自分のいつものスタート地点は既に他の人に取られたので、その彼からだいぶ離れたほぼ横断歩道の幅の真ん中あたりに場所を確保したのはなんとなく想像できますし、三人目の男性も、渡った後の自分の行くべき道を考えたら左端が良かろう、とほぼ無意識の内に考えて左方向へ歩いているのでしょう。

なるほど、人って横断歩道を渡るためのスタート地点を各自が決めるのには、ほぼみんな無意識の内に素早く考えて行動をしているのですね。しかも、このほぼ適正な同じような間隔をそれぞれの人が確保しているのって、そう、コロナから始まりましたね。

では、コロナ以前はどうなっていたのか?というと、もう思い出せませんね。多分ここまで全員が等間隔で離れてはいなかったでしょう。もう少しランダムでより接近していたのでしょうが、もう想像できませんね。なので、多分、このような、交差点でほぼ同じような等間隔に並ぶ、っていうのは社会常識として永久に続くのかもしれませんね。


そんなわけでこの写真のタイトルは「黒駅前西口交差点で、出発地点に付き青信号を待つ歩行者たち」としました。

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