Storytelling

写真と言葉たち

2024年6月のブログ記事

  • 原宿交差点の幻想

    誰もが急ぐこの場所で、ただ一人、 時を忘れたように彼女は立ち尽くしている。 その指先はスマホを無心に操作し、 友達との会話に没頭しているようだ。 指がスクリーンを滑るたびに、 無数の文字が彼女の心の中で踊り、 世界との繋がりを織り成しているのだろう。 この場所、この瞬間、交差点の喧騒は消え、 彼女... 続きをみる

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  • 光の帯を歩く少女

    駅前広場に午後の日差しが大胆に差し込んでいる。 ビルの影と光のコントラストが、まるで舞台装置のようだ。 その光の帯の中、猫の帽子をかぶった小学生の女の子が一人、 学校からの帰り道を歩いている。 手には携帯電話の小さなシルエットは、 目の前に続くラインをその道筋に沿って進んでいる。 しかし、そのライ... 続きをみる

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  • 魔界への出入り口がある街、東京荻窪

    荻窪の街角には、ディズニーの一場面のような賑わいがある。 一人で、友達と、親子で、人々は様々なリズムで通りを行き交う。 歩く人、走る人、自転車に乗る人、それぞれの足音が街にメロディーを添える。 その中で、ビルの一部に潜む駐車場の出入り口。 その場所は、まるで魔界への出入り口のようにひっそりと佇んで... 続きをみる

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  • 都市の一瞬の調和

    反対側街路道を、左から右へ歩む人々の流れの中で、時は静かに進んでいた。 先を行く二人は、互いに言葉を交わしながら、足取りを揃えて歩んでいる。 その背後には、一人の男性が足早に追いかけるように、距離を詰めていた。 ふと、視線の角度が変わり、前を行く二人の存在が一つの影から二つの人影へと分かれ、その交... 続きをみる

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  • 赤いキャビンの自動車と赤いサンダルの女性

    強い日差しの中、セーフティーフェンスに 寄りかかる赤いサンダルの彼女。 スマホの光に目を奪われ、指先が踊る。 友達とのメールか、ショッピングの愉しみか、 誰かを待つ気配はなく、ただ時間が流れている。 ふと風が吹き抜け、 彼女の髪が揺れた瞬間、 赤いキャビンの自動車がサッと通り過ぎた。 都会の喧騒に... 続きをみる

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