この駅前の広場は、 いつも変わらない顔で 私を迎えてくれている。 西日が作る大きな影のラインが、 私の行くべき方場所と方向を 教えてくれている。 今、影とともに歩く私。 今、私とともに動く影。 今、私がここにいることを、 太陽とこの地面が 確かに証明してくれている。 西日が、私の顔を撫でる。 手の... 続きをみる
2025年6月のブログ記事
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雨の道玄坂は、まるでモノクロの世界。 黒いアスファルト、白い工事中の塀、 グレイの歩道、黒い街路樹のシルエット。 でもクレーン、ストップポール、 レストランのメニュー看板は グレーの世界の中のただ一つの色、 それは赤色。 そう、 私も赤を選んだ。 赤い色の傘を選んだ。 それは目立つためでも、目を... 続きをみる
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(彼女) あの日、ビートルズのアルバムを 擦り切れるほど聴いた部屋を覚えてる? (彼) うん、覚えてる。窓の外はコンビニの明かり、 でも私たちはロンドンの空を夢見てた。 (ふたり) 今、東京の空の下、 ギターとマイクだけを連れて、 まるでアビーロードを歩くように、 ひとつの拍で足を揃えてる。 (彼... 続きをみる