Storytelling

写真と言葉たち

赤いキャビンの自動車と赤いサンダルの女性

強い日差しの中、セーフティーフェンスに
寄りかかる赤いサンダルの彼女。
スマホの光に目を奪われ、指先が踊る。
友達とのメールか、ショッピングの愉しみか、
誰かを待つ気配はなく、ただ時間が流れている。


ふと風が吹き抜け、
彼女の髪が揺れた瞬間、
赤いキャビンの自動車がサッと通り過ぎた。
都会の喧騒に紛れるその音は、
まるでショパンの一節のように儚く美しい。


そして、彼女はスマホに戻り、
再びその世界に没頭する。


特に目印もないこの場所で
彼女の姿は都会の一部となり、
彼女の存在は、この瞬間だけみえる蜃気楼。


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赤いドレスの前を行く赤い傘の人

赤いドレスのマネキンの前を、赤い傘の人が通りかかりました。
それがこの写真なのですが、これが久しぶりに撮れた超不思議な写真です。


何と、傘を差している人の下半身が逆向きになって合成写真みたいになっています。
よく見ると、道路の白線はドレスの横に設置してある板を透き通って見えているようで、じゃあ、この板の素材は何?この下半身の人は何処にいる人が写っているのか?全く想像が付きません。


そこで、さっそく後日もう一度ここへ行ってじっくりチェックしてみました。すると成程、物理的理由が解明されました。


実はこのマネキンは四方がガラスで囲まれていて、カメラとマネキンの間に一枚のガラスがあって、そのガラスにこの場所の少し後ろの風景が反射しているのですが、この板の部分以外の場所は光が明るいので、この板の形の部分だけに後ろの反射が見えていたのでした。


そしてこの反射しているガラスは白線の方向と直角なので、まるで、後ろの白線がそのまま板を通して見えているように写っているのでした。


と、まあ、言葉にするとややこしいのですが、ちゃんと物理的には正しい現象なのでした。


ですので、しばらくしたら後ろから来た人は赤い傘の人に続いてここを通り過ぎて行ったはずです。


もちろん、こういう事を想像してこの写真を撮った訳では無く、こんな偶然が起きるのは本当に稀なので、この写真はある意味貴重な一瞬なのかも知れません。


その前に、もう一つ、赤いドレスの前を行く赤い傘、というのも偶然でしたけど、。


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セブンイレブンへ人が入って行った時と同時に起きた事。

目黒アトレの休憩所でボンヤリと窓の外を見ていた。


道の反対側をいろいろな人が通り過ぎて行く。基本的に駅へ方向へ行く人と、家へ帰る人達なのだろう。平日の金曜日なので通る人は女性が多いのは、男性は基本的に会社へ行っているからなのだろう。


すると、一台の車が止まって男性が何やら色々と作業を始めたようだ。同時に道の反対側から一人の女性が車が来ないのを確認してこちら側へ渡って来るようだ。


そうする、間もなく駅方向から来たカップルがセブンイレブンへやってきて、自動ドアが開いて中へ入って行こうとしたその時と同時に、道の反対側からやってきた女性はこちら側へ渡りきり、こちらの歩道へ足を踏み入れた。


続いて、同時に先ほどから作業をしていた男性が自動車の後ろのトランクカバーを開けたところだった。


とすると、手前で電話をしているサラリーマン風の男性も何か仕事の区切りで、一つの方向へのハードルを越えた所なのかなあ?


と、妄想してみたの、で、し、た。


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写真は妄想  ~ナノカ氏


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横断歩道を渡った歩行者がビルの向こう側へ行こうとしている時

歩道を渡った歩行者がビルの向こう側へ行こうとしている時に、乗らずに手で自転車を押しながら、手前の横断歩道をこちら側へ渡って来ている人がいた。

その自転車がこちら側へ渡り切ろうとしている時に、一台のタクシーがこちらの方へ右折して来たようだ。


歩道橋の上から時折人や車が通っているのを見ていたけれど、確か時折乗っていたのだけれど、ほぼ自転車に乗らずに手で押しながら何度もこの辺りを行き来していている人がなんだか気になっていた。


そんな時、なんだか自転車の位置が面白そうなこの場所に来たので即シャッターを押したのだけれど、では、なぜ乗らずに手で押していたのかは不明だった。


、、、、、、、、、


さてさて、そうしてあたりを見回してみたら、なんと私と別にもう一人歩道橋の上からカメラを持っている人が居て、自転車の彼を撮影していたようです。


そうしていたら、間もなくそのカメラマンが自転車の彼に、「もう一度、向こうからこちらへ来て見て、、」という風な声をかけていました。


なるほど、納得!どんな不思議な事でも何らかの物理的?な理由というのが必ずあるのでしたね。


おそらくカメラマンの彼には自分の撮りたい理想的な図がハッキリとあるのでしょうね。撮りたい構図というのが明確なのですから、出す指示もはっきりと具体的なものなのでしょう。それにしても、ずいぶんと長い間やっていて、私が歩道橋を下りた後も何度もやり直していました。


タクシーを止めた誘導員がいる横断歩道

タクシーを止めた誘導員の指示に従って
3人の女性が横断歩道を渡っている。


何やらたのしそうに話し合いながら
横断歩道の中ほどまで来たら、
一台の自転車が通り過ぎて行った。

遠くの方からこちらへ向かって
3人の男性が向かってきている様だ。


タクシーを止めた誘導員がいる横断歩道


3人の女性はこのまま横断歩道を渡り
タクシーはここから離れて行き
自転車もこの場所から離れて
自分の家へ向かって行くだろう。


そして、もう少し時間がたったら
向こうから来る3人の男性も
このタクシーを止めた誘導員がいる横断歩道へ
近づいて来て、そしてこの場所へ
とどまる事もなく通り過ぎて行くのだ


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