TORUS

写真と言葉たち

夜の目黒駅近くの道路の横断禁止の場所を横断する男性。

見晴らしの良い休憩コーナーから外をなんとなく眺めていて、特に面白い風景が見つかった訳ではないのだけれど、ちょっと試しにファインダー越しに風景を覗いてみました。


覗いているうちに、何台かの車が下を通過していき、目の前のビルの広場を何人かの人が通り過ぎているのを見ていて、何か特にここを撮ろうとか考えている訳ではなかったのだけれど、覗き飽きたのでもう止めようと思って、最後に試しに一回シャッターを切ってから帰宅しました。


その時の写真がこれなのですが、よく見るとひとりの男性が横断歩道ではない所を向かいから車が来ないのを確認していたのでしょう、そそくさと道の反対側へ渡っているところが写っていました。


しかし、残念ながら反対側の道には植木が切れ目なく植えてあるので、すぐに道の反対側の歩道に渡れず、たぶん植木沿いにその先の信号のある交差点まで車道の端を歩いて行ったのに違いありません。

又、画面左の方を拡大してみると、さすが最近のカメラは暗い中でもかなりシッカリと何人かの人、信号を待っている人、信号を渡って帰宅していく人の様子が写っています。

そしてさらに拡大してみると遠くには、バス停を待って並んでいる人、ベンチで座っている人達がいて、確かに全体では現実には良くある風景の現実が写っていたのでした。


さて、そんな訳でこの写真には何か特別な面白いものが写っている訳ではなく、だれもが知っている良くある日常の何気ない風景で、珍しい綺麗なものが写っている美しい風景ではありません。


でも、もし最初の写真をかなり大きく印刷して左奥の遠くの風景もまあまあ確認できる程度に大きくプリントしたとすると、何人かの人たちが何をしているのかがはっきり認識できるレベルに写っているので、思わずどんな人達なのか妄想したくなってきませんか?
ああ、あのベンチに座っている人はきっとある程度のお年の方なのだろうなあ、とか?


そう妄想出来るとしたら、結構この写真は面白い写真なのかも?

×

非ログインユーザーとして返信する