TORUS

写真と言葉たち

何かのヒントを告げようとしているらしい、赤い唇と黒い唇

黒いシルエットの人がまるでマイクに向かって何かを言っているみたいに見えちゃうタイミングでの構図になっていました。

何しろ、最近は写真と言葉のコラボレーションにハマっているので、これについては三日間考えまして、偶然にも後ろの看板に同じような赤い顔の絵があったのでその共通の顔のパーツである”唇”をキーワードとして、このようなキャプションにしました。


何かのヒントを告げようとしているらしい、赤い唇と黒い唇


この言葉と絵を組み合わせると、かなりシュールな感じで笑えますねえ。
でも、意外とある真実を表してはいるのですよね。まあ、こういう偶然は実はどこにでもあるのですよね。これはある一瞬にこういう構図になったのですが、実はこういう偶然は実は常にいろいろなところで頻繁に起こっているのです。ただそれに気が付くタイミングが合わないだけなのですね。


そういう訳で、この写真は以前の記事の「ヒントがあるのに気が付かない人」につながる訳なのでした。という事は、この男性は過去の私?に対してもメッセージを送っていたのでしょうか?それとも未来の人のだれか対してなのかな?


では具体的に何をヒントとして言おうとしているのか?それは、ゴホン、、

「芸術とは真実を凍結させる事なり。」

と、しておきます。

ボール球で遊んでいる少年と、太陽光線のフレア球につき抜かれた自転車とがすれ違った。

このタイトルだけを見ると凄いシュールでは?
文字だけを見たら一体何の事なのか分かる人は居ないでしょうが、この写真を見ると、納得がいくでしょう。結構笑える文では?


この文に到達するまで2週間はかかりました。


先ずこの写真を撮ってみて、なんだかバランスが不思議に安定しているのですよね。それで、よくよく見るとレンズのフレアがいくつか写っていて面白い構図には成っているのですが、でもなんだかインパクトが足らなくて、まあ、没かなあ?と思っていたのですが、そうか、どちらも「球」という言葉でまとまるかな?と気が付き出来たのがこのキャプションでした。


「ボール球で遊んでいる少年と、太陽光線のフレア球につき抜かれた自転車とがすれ違った。」


実は私は素人発明家でもありまして、かなりの数の特許を持っているのでした。その、特許の請求範囲も自分で考えるのですが、この書き方はプロ以上の腕だろうと自負しているのでした。なにしろ、普通の人なら10個くらいの請求範囲になるものを、ほとんど一つにまとめて書く能力を知らないうちに備えているのでした。ですので、物事の説明文を書くのが好きで、この術を写真に生かしているのでした。


ところが、昨今のフォトグラフィーワールドでは、どうやら、キャプションが無くても理解できる写真を求めているコンテストが大手を振るっているのですね。たぶん、「一つの映像がどんな長い説明文よりも真実を伝える」というキャッチフレーズをモットーとしているのでしょう。そしてこれを信じている人が多いと思いますが、実はこれは私は全くの陰謀論です。


その証拠に、確かにそう言える場合もありはしますが、よく考えてみてください。そのキャッチフレーズは言葉でできていますよ。映像ではありません。文字で出来た文です。そのキャッチフレーズは映像ではなく文なのですからね。頭を冷やしてください。


もう一つ、テレビの音を消して見てください。どんな番組も意味不明ですし、説明文が無ければニュースも全く意味が分からないでしょう。


イラク戦争の時の油まみれのカモメの映像がすべてを語る、と言ってもそれにもしっかりキャプションは付いていますからね。キャプションが無かったら単なる黒い油まみれのカモメであって何の意味かは分かりません。


映像が伝える真実(フェイクを含める)を伝えるには、言葉は必須なのです。


なので、世界中での写真のコンテストでもただただ美しい色合いで、一目で「奇麗」だったり、本当に偶然な出来事、「あり得ないスポットライトが当たったところに一人の人が写っている」というのがベストな写真という定説があり、ほとんどの人気のある世界のフォトグラファーはそれを目指しています。


これはかなりの運と時間と努力が必要です。
なので、私にはそれは無理なので、その様な現在の主流のやり方は止めて、単に普通に撮った写真でも、キャプションを付けたり、文を添える事で何とかなる道を探る事にしているのですが、、、。

日向にいる人と日陰にいる人

目黒通りを駅へ向かう人と、駅から帰る人が行きかっている。
その人たちは、反対側の建物の間からさしてくる太陽の光の関係で、日向にいる人と日陰ににいる人と分かれている。

でもよく見ると全員おひとりさまですね。しかも、皆さん元気に足早です。のんびりと歩いている人はいません。平日の午後だからなのでしょうか? 


確かに無口で黙々と歩くのも、この道の登り先には特に飲食店や繁華街がある訳でもなく単なる通り道だからなのでしょうが、でも明らかに、ここにいる人たちは毎日ここを通る事を日課にしている感じです。


そういえば近所の人と話したことで、目黒通りと言っても駅の近くは登りと下りに分かれていて駅から下る方向も幾通りもあって最終的には同じ目黒川の橋へ到達するのですが、確かに人気のある通りとそうでない通りが有って、なぜ、特に飲食店が無い道でも人がいっぱい通るのか不思議がっている人の話がありました。


それに皆さん歩くときは、ほぼ7メートルくらい先の地面を見ながら歩いている感じの首の角度ですね。改めてこうして並んで歩く人を横から見た写真で、そんな事を発見しました。そう、確かに一般的に人が並んで歩いているのを横から見る事って、実は普段から経験する事は殆どなかったですね。ンン、これは大発見かも?特に坂道だとそうなるのでしょうか?


改めてタクシーに乗っている時に街を歩いている人を観察してみたら、7メートルくらいの地面を見ながら歩いている人も確かに30%は居るように思いました。もちろん真直ぐ前を見ている人も30%以上は居ますね。残りはハッキリしなかったですが、でも確かにこの少し坂道での写真だと殆どの人が7m先の地面を見ている感じですよね?とにかく、ありえない不思議な事実です。


誰か統計撮ってみたら何かの発見がありそうですねえ。

テレパシーを受けて何かに気が付いて突然立ち止まった人

ソバ屋の傍で箸は持たずに唇で指を嚙みそうなほどにしながら、しきりに何かを思案している女性がスマホとにらめっこをしていて、何やらこの付近の空気には不思議な高いテレパシーテンションが漂っている気がしていたのでした。


何かが起こりそうな雰囲気だったので、私もこれに加わってカメラ調整をする振りをしながら下を向いて実は液晶画面をさりげなく見ていて、まあ、私も何かを思案しているふりをしていたのでした。

すると、一人の気楽そうな?男性が前からやってきて、男性は撮りたくないな、と思っていたのでシャッターを切るとしたら私を通り過ぎた後だよね、と思っている私を全く無視して通り過ぎようとしていました。


そろそろ、シャッターのタイミングかな?と思っていたら、自分の後ろからもう一人の女性がやはりスマホを持ちながら、何やら左手でリズムを取りながら、明らかに何か先で起こる事をいろいろ想定している風に、自分の行く方向のずっとその先を見つめながらテンポよく歩きながら近づいて来て私を通り過ぎようとしていたので、私はシャッターを切った、その時突然男性は歩くのを止めて、突然棒状に固まったようです。


やはり人って頭を回転させると何かのテレパシー電波みたいなものが発生するのかもしれませんねえ。


まるで私のシャッターの指示に従って歩くのを止めたようだけれど、やはり、この近辺は思考するテレパシーテンションの高い空気が満ちていたのかもしれません。


まず最初に路地に立ち止まりかなり真剣にスマホと睨めっこしている女性のテンションの高さに私はつられてストリート魂テンションが高くなり、そこへやはり可なり軽快に色々思いを巡らしている人がテンポよくやってきて、この私たち3人でテンションを高くしたソバ屋の前を通り過ぎた男性は、私たちにつられて、何か重大な事に突然思いが至ったのに違いありません。


それにしても、実はこのソバ屋の雰囲気も何か神がかったような神聖な日本の建築の美があるのですよね。もちろん時々行く美味しいソバ屋なのですが、こじんまりした風情のある雰囲気を漂わせていて、不思議なテンションの起きやすい素地が出来ていたのでしょう。


男性はその後Uターンして行きました。何か忘れ物でもしたのかなあ?


とにかく、色々頭を巡らしていてテレパシーテンションの高くなってしまった人たちの、一瞬の出来事でした。


刻々と変化するありふれた日常の様子を一枚の静止画に記録する事で、今までは分からなかったある真実が見えてくることがある。


カメラは風景を凍結させる道具なり。
芸術とは真実を凍結させる事なり。


マイ名言でした。ゴホ、、、。咽、。
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命知らずのフォトハンターたちによるシューティングバトル

さて久しぶりに竹下通りへスナップしに行ってみました。
何か良いターゲットは無いかと思いながら歩いていたら、何か頼みに来る外人が居ました。ああ、シャッターボタンを押してほしいのかな?と思っていたら、なんと、私を撮りたいというではないですか。

私も何かモデルを探していたのですが、逆にモデルを頼まれるとは、いつもはこちらは撮る方なのですが、確かに私もモデルを探していたわけですから、その気持ちは分かります。じゃあ、という事で撮りっこすることになりました。

F1.2のレンズの威力も知りたかったのでバンバン撮りまくりました。

その内にもう一人も加わり、2対1のバトルが始まりました。

instagramに投稿されることを恐れない、命知らずのハンターたちによるフォトシューティングバトルが、大都市東京原宿竹下ストリートで発生したのでした。
でも実はここへ来る前に竹下通りへ入った直後にも、ファインダーを覗いていたら同じように道の向こうからこちらへカメラを向けている人が居て、ピースマークを送って来るから、まあ、こちらからもオッケーと、ピースマークを送って撮らせたのですが、残念ながら相手は男性だったのでこちらで撮るのは止めました。そうなんですよね、男性は撮りたくないのですよ。なぜなら私は、、、じゃあ無いのでした。

でも、なぜ二回も連続でモデルを頼まれたのは謎ですねえ。もしかして、私はハンサムなのでしょうか?( ̄∇ ̄;)ハッハッハ、、、、、。


まあ、こういうバトルは平和ですわ。そういう事で終わってから全員で笑いながら別れましたが、じゃあ、私もインスタに載せられてしまったのかなあ?お互いに写真を見せっこしたら面白いだろうなあ。もう一笑い出来そう。