TORUS

写真と言葉たち

恵比寿駅近くの横断歩道


配達員が緩やかな坂道を、ゆっくりと慎重に大きな荷物を運んでいる。


幸い車の往来は少ないので、目的地近くまではそのまま車道で行ってから、歩道へ戻るのだろう。


すっかり仕事モードから切り替えてこれからの事を、今夜の食事のメニューをどうしよか、などとあれこれ考えながら、マスクをした女性は駅へ向かって行くようだ。


親子連れ風の3人のはこれから駅ビルのレストランへでも行くのだろう。


そんな姿をファインダーで見ていたら、さっきまでゆっくりと坂道を降りてきた塾帰り風なスケートボードの少年が、私のそばを元気に通り過ぎて行った。


拡大写真

不思議な光が差す目蒲線目黒駅アトレ謎の空間



目蒲線目黒駅アトレには謎の空間があります。一応エレベーターホールなのですが皆さんエスカレーターを使うのでほとんど使う人はいません。しかも、3階までしか行きませんからそれも複数あるのに。


おまけに立派な階段もあるし、その途中へ来て、下を見たらそこには不思議な一筋の光が入ってきていました。なんだか都会にある秘密基地みたいです。


多分これは建物の設計ミスでしょうね。入口自体は表に面していますが、残念ながら中に何があるのかガラスが光っていて良くわかりませんし、みんな目立つ表玄関のエスカレーターに乗っていきます。


面白いのは、この近くに住んでいる主婦の方の話で、この場所は知っているけれど、行きたくない場所だと言っていました。多分、こんな裏口みたいなところからコソコソ行くのは嫌なのかもしれません。この広い場所をつぶしてお店を作れば有効な土地利用になるのでしょうが、もう遅いですねえ。


そういえば似た構造で、昔の表参道ベルコモンズも階段が外から見えて建物のデザインがかっこ良かったのですが誰もその階段を利用する人はいないという、デザイナーのエゴで作ったような建物でしたね。でも、これはデザイナーを頼まないで作った建物でしょう。


入り口から中を見ても何があるのかが分かりずらいし、だいぶここで人が来るのを待ちましたが、ようやく来た人を写すことが出来ました。

コンビニ脇で水分補給をする人と、その脇を行きかう人たち

人はそれぞれ歩くスピードが違います。
女性はやや遅いし
男性でも外人はより速いだろうし、
自転車ならば人よりももっと早い。


それが、申し合わせたかのように
コンビニ脇で水分補給をしている人のラインで
皆さん同時にクロスしました。


お、み、ご、と


飲みっぷりもね。

白い雲と小さな子供たち

クレーンを越えて
力強い意志を持つかのように
ゆっくりとゆっくりと
確実に動いていく白い雲


クレーンの後ろから
いろいろな場所から
集まってきた薄雲たちが
その後についていく


拡大図


夏の日差しが照らす中を
さすがに暑すぎるのか
ゆっくりとゆっくりとした
足取りの、小さな子供


夏の日差しを避けて
力強く前へ急ぐ母親は
もう一人の子供の手を引きながら
その後についていく


兎に角はっきりと言えることは
今年の夏は暑すぎる
とても暑すぎる
そして、いつかこの暑さも終わるだろう
そして、白い雲も小さな子供たちも
もう二度と、こうしてここへは来ないだろう

駒場東大前盆踊り大会のレポート



いくつかの盆踊り大会を見て回りましたが、駒場東大前の盆踊りが一番インパクトがありました。もう踊る全員が凄い熱いのでした。コロナで開催が出来なかったのですが、その溜まったエネルギーを思い切り発散するかのように、凄いテンションの高い盆踊り大会でした。

曲の紹介などを交えていろいろマイクで、まあ、今でいうラップ風に盛り上げている人がとても上手で、たぶんこの日の為に様々なプランを考えてやっているんだろうな、とうかがえましたが、その中で「東大生と一緒にさあ、踊ろう!」というのが私的には一番受けましたね。

この地区にはやはり子供たちも沢山いるんですね。予備校もいっぱいありそうな地域ですからね。



確かに何人かの学生らしい人もいましたが、彼らもこの体験をしたという事は、将来日本の文化の盆踊りをより大切に守っていくという事は間違いなくズーっと約束されたようなものかもしれませんねえ。

盆踊り


ボンダンス、という人もいるけれど
やはり盆踊りは、盆踊り、
盆踊りで行きましょう。


それぞれの人が
それぞれの場所から
集まって来ているのだけれど、
みんなどんな思いで
集まってきているのだろう?


そこで、盆踊りの帝王「ともくん」
にさり気なく聞いてみたら
彼はその理由をこう言った。


一つ、盆踊りが好きだから
二つ、盆踊りが大好きだから
三つ、盆踊りを踊るのが大好きだから


それぞれの人が
それぞれの流儀で
踊っているのだけれど
みんなどんな思いで
集まってきているのだろう?


そこで、盆踊りの姫君「笠郎女」さん
にさり気なく聞いてみたら
彼女はその理由をこう言った。


一つ、盆踊りが好きだから
二つ、盆踊りが大好きだから
三つ、盆踊りを踊るのが大好きだから


ボンダンス、という人もいるけれど
やはり盆踊りは、盆踊り、
盆踊りで行きましょう。